■CDでーた JULY 2004 No.11
PrimePage 後藤真希インタビュー (取材・文/もりひでゆき)


「ライブが本当に好き!」と目を輝かせる後藤の11枚目のシングルは「横浜蜃気楼」。その優しげなタイトルとはうらはらに、 曲調はかなりアッパーかつギター・サウンドの効いたハードなもので、まさにライブで一体感が楽しめる一枚。春のコンサートに 続く夏のハロプロ、秋のツアーが待ち遠しくなってきた!


 4月10日からスタートした”後藤真希コンサートツアー2004春〜黄金色に塗っちゃえ!〜”が、いよいよクライマックスに突入、 残すところ4会場8公演のみとなった。これから参加する人の為に多くは語らないが、約3か月にも及ぶロング・ツアーとなる今回は、 激しいダンスを堪能させてくれるアッパー・チューンから、曲の世界観をしっとりと響かせるバラード曲まで彼女のアーティスト性を さらに浮き彫りにする幅の広いセットリストとなっている。オープニングから目が離せない展開で、”さすがごっちん!”とうならず にはいられない感じ。

「ライブは本当に好きですね。バラードをライブで歌うのは今回が初めてなので、また違った感じで楽しいです。今回は会場もけっ こういろいろ行くし、初日以外は全部2回公演だったりするんで、体力はよく使うなぁって思いますけど(笑)。前回以上にいろいろ 動いてるから、”人間ってこんなに短時間でここまで汗かくんだ!”っていうくらい、ありえない量の汗かいてて。今回のツアーが 終わったらよく寝て、カラダを休めて、夏のハロー!プロジェクトのライブや秋のツアーに向けてまた頑張りたいと思ってます」

 そんな中、7月7日には早くもニュー・シングル「横浜蜃気楼」が到着する。これまでにないクールな雰囲気をたたえた今作は、今後 のライブでの活躍が楽しみなロック・チューンとなった。

「今回は作曲がはたけさんになってるんで、雰囲気がまた違って、新しい感じですね。ギターがすごくかっこいい曲です。デモを 聴いたときに、曲の流れとかAメロとかの感じが好きだなってすごく思いました。最初にはたけさんが作曲するよって聞いたときは ビックリしたんですけど作曲をつんく♂さん以外の方にやっていただくのも、また別のいろんなイメージの曲があがってくるから 楽しいなって思いますね」

 自分のことを”うち”、思いを寄せる相手のことを”あんた”と呼ぶなど、今作に登場する主人公は勝気ではすっぱな女の子。 楽曲とのみごとな融合を見せているつんくによる歌詞が、後藤真希の新たな世界観をつくり上げているのが興味深い。

「この女の子って関西人ぽくて、すごい強気。性格はなんとなくわかる部分もあるんですけど、自分にはそこまで似てるとは思わない 感じです。でも、やっぱり歌うときにはなんとなくかっこよくなっちゃいましたね。この子になりきって。メロディーとかも含めて 入り込みやすい感じだったから、すごく歌いやすかったし、レコーディングはすんなりいきました。歌詞に”横浜チャイナタウン” ってことばが出てくるんで歌ってるときには中華街のきれいな夜景とかを思い浮かべたりもして」

 彼女は取材の最後で「この曲をライブで早く歌いたい」とうれしそうに語っていた。今後のライブに新しいテイストを注入する重要 な曲になることは間違いないだろう。

「前作の「サヨナラのLOVE SONG」は詞の内容が、同じ経験をしてなくてもすごく伝わってくる感じだったと思うんですけど、今回 みたいなテイストの曲はとにかくサウンドにノッて楽しんでほしいなって思いますね。あと今回、カップリングの曲は、南の島が 思い浮かぶようなすごく夏っぽい感じなので2曲合わせて夏のライブで歌えたらなぁって思いますね。8月8日には、ソロで初めて 野外イベントもあったりするので!」

 <了>